
新時代の人間関係は、とても繊細デリケート。
こんにちは、ロミレー保泉です。
ここ数年で、私たちを取り巻く時代の空気は大きく変わってきました。
かつては「正しさ」や「結果」が重視され、論理や行動力、目に見える実績が
人間関係にも求められる傾向が強かったかもしれません。
でも、今はもう、そうした関係性だけではどこか物足りなさやズレを感じる方も
増えてきたように思います。
新しい時代に入り、多くの人が以前よりも繊細に、そして敏感に物事を感じ取るようになってきています。
過去の時代では気にならなかったような言葉や態度が、今はふとした
きっかけで違和感やギクシャクした空気を生んでしまうことも。
これからの人間関係には、“心にふれる関わり方”がとても大切。
恋愛でも、職場でも、家族や友人との関係でも「目に見えること」だけにとらわれてしまうと拗れやすくなります。
新しい時代は、“陰陽融合からスタート“の
時代です。
相反するものの抱き合わせ。
これまでの社会では、物質的な成果や行動、データなどの「目に見えるもの(陰)」に重きが置かれてきました。
ですが、これからは、それに加えて、感情や気持ち、空気感など「目に見えないもの(陽)」──心のエネルギーも同じくらい大切にされるようになります。
少々ややこしいですが、どちらか一方に偏るのではなく、物事の“結果”と“気持ち”を、抱き合わせて受けとめること。
それが、これからの「つながり」の土台になっていきます。
心の絆を育てたいときは、モノ、理論、実績的なことに、感情を抱き合わせるのがポイント。
“感情”に寄り添う問いかけがおすすめです。
出来事ではなく、そのとき「どんなふうに感じたか」に触れてみることで、心の扉は自然と開かれていきます。
■ 心の絆を育てたいとき、大切なのは“感情”にふれること
人との距離を縮めたいとき、
「何があったか?」よりも、「どんなふうに感じたか?」というニュアンスでたずねてみると、
良いかもしれません。
たとえば、職場や友人との日常会話の中でも、ちょっとした“心にふれるひとこと”を、添えるだけで、相手との距離がふんわり近づいていくことがあります。
たとえば、こんなふうに。
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「今日良かったね。私はちょっと癒されたよ。あなたがいるからかな」(恋人)
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「さっきのやりとり、あなたらしくて素敵だった。みんな楽しんでいたね」
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「あの話をしてたとき、ちょっと表情がゆるんでいい感じだった。なにか、思い出してた?」
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「忙しいのに来てくれて、ありがとう。大変だったでしょう。ゆっくりしてね」
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「さっきのあなた、優しい気配りね。私までほっこりしたよ」
これは、“答えを求める”ための質問じゃなくて、
心をそっと撫でるようなひとことです。
「話したくなる空気」をつくることで、言葉になっていない想いも、少しずつ引き出されていきます。
❌ 絆を“育てにくくする”問いかけ・言葉の反対例
① 感情ではなく、出来事や成果にフォーカスしてしまう
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「結局、あの件どうなったの?」
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「あれは、ちゃんと買えた?トラブルなかった?」
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「何か問題あった?全部できたの?」
→ 感情を受け取るよりも、“結果”や“確認”に意識が向いている。
相手のことを心配しているので、悪くないのですがその場合、関係を深めるために、思いやりのひとことが、あれば問題ないでしょう。
② 配慮のつもりが、決めつけになっている
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「疲れてるでしょ。何もやらなくていいから」
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「どうせまたあの人に振り回されたんでしょ?」
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「楽しいに決まってるよね!ぜったいそう(笑)」
→ 優しさからでも、「あなたはこうでしょ?」と断定されると、相手の心は引っ込みやすくなる傾向があります。
③ コントロールしようとする印象を与える
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「そういうときは、こうした方がよかったんじゃない?」
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「だから言ったじゃない、無理しすぎだって」
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「大丈夫って言っても、本当は大丈夫じゃないんでしょ?」
→ 寄り添いのつもりが、“見透かされている”感や“ジャッジされている”印象になる。
この場合、「うまくいくといいね」「あなたは優しいと思う」「ゆっくり休んでね」など思いやりの言葉を添えることで、バランスが取りやすい。
④ 空気をやや冷ましてしまう“前向きすぎる励まし”
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「大丈夫、大丈夫、なんとかなるよ」
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「深く考えなくていいよ、そんなの」
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「そんなこと忘れよう、明日になったら覚えてないよ」
→ 心を開いて話そうとしている相手に、早々に“蓋”をしてしまうことも。ですが、
人によって、むしろ励ましに感じますし、それほど気にならない人もいます。
補足:なぜこれらがNGなのか?
大切なのは、「問いの内容」ではなく、「問いの奥にある姿勢」です。相手の心に受け手は意識を向けやすくなっています。
反対例の多くは、『先読み』 『先回り』→これはあくまで人によってですが、少々強引な印象を与えてしまうこともあります。
・相手の気持ちを受け取る前に判断している
・結論や答えを急いでいる
心ではなく状況や問題に焦点がある、相手からすると
“急ぎすぎ”や“守りすぎ”の偏った気配感じさせることも。
人がものごとを敏感、繊細に感じとる時代ですから、
絆を育てたいときは、
「答えがほしい」よりも「一緒に感じていたい」
この姿勢が伝わる言葉を選ぶと、自然と距離が
近づいていきます。